色即ぜねれいしょん

色即ぜねれいしょん

色即ぜねれいしょん

京都の仏教系高校一年生「純」君の一年間。
いきなり「ホーネン!ホーネン!」から始まり度肝を抜かれる。というよりすっぽり小説の中に入り込んでしまったのかも。
これまでみうら氏の本も読んだことが無く、ゆるキャラ関係の記事などでチラッと姿を拝見、というくらい。お友達のPさん(笑)が時々取りあげていた気もするけど、気もするって程度でほとんどスルーしていたなあ昔の私。(昔って?)それがここ一年くらいの、私の中での仏教ブームという運命の伏線が実は張られていたことに今になって気づいた次第で。
聖☆おにいさん」「ブッダ手塚治虫)」ときて、この夏の奈良日帰り旅行。
そして、みうらさんと出会う直接のきっかけは、先月だったかのNHK番組、「知る楽」松本清張生誕100年記念、
松本清張 孤高の国民作家」
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/wen/0911.html
松本清張特集と言うことで張り切って予約録画するはずが、大好きな阿刀田高さんの回を容量不足で半分ちょん切れさせ、他の人の回もすっ飛ばし(忘れ)みうらさんの回だけリアルに見つつ録画という快挙。
あ、そうだ、その日は午後のスタジオパークにお出ましの際も偶然見ていたのでした。そのときの受け応えがもう絶妙にオリジナリティーあふれていて可笑しかった。。アナウンサーもパクパクと酸欠の金魚のようではなかったですか?
松本清張=マツキヨ。MJ=みうらじゅん=マイケルジャクソン。とか笑いました。

それからみうらさんの本をあちこちナナメ読み(すいません)し、やっと「色即ぜねれいしょん」、、にたどりつきました。
なんとさわやかな青春小説よ!と使い古された言葉を発した時点でこの小説がにわかに色あせる気がするのだけれど。
映画を見る前に読むのはどうか、とすこしためらって読み始めたら止められない。純の背後霊にでもなった気分でハラハラと読み進みました。
純くんのクラスメートやヤンキーや家族、隠岐の島のユースホステルで出会った人たちヒゲゴジラやオリーブ、に出会えてよかった。あの頃、、、電話は家の人に取り次いでもらう時代。。懐かしいなあ〜〜〜。。映画を見るのが楽しみ。



p229
今夜はこのままオリーブを陽気でいさせてあげたかった。ただそれだけが僕の願いだった。