すごい弁当力

すごい弁当力!―子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる

すごい弁当力!―子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる

レシピ本ではありません。
書店でふと目にとまり(表紙を見せて置いてあった)パラパラ立ち読み。
面白そうなんだけど、いまいちコンセプトがつかみきれず。(悪い意味ではありません)
しかし、毎日3個弁当を作っている身として、ちょっと自分を励ます意味で読んでみようかな〜と思いました。
今はやりの「弁当男子」とか不景気だから節約のために弁当持参、とかそういうメディアに乗せられたような本だったらつまんないと思ったのですが。。じっくり全部読んでみたら、、、いやいや、なかなかよい本でした。
出版社や編集者の「これはウケる!売れる!」という戦略にはまんまとはまったのかもしれないけど、筆者の誠実な文章にすっかりはまったのだとおもいたい。

弁当男子、弁当の流行を否定するつもりもありません。作り始めたご本人達は至ってマジメに淡々と、作ってみたら美味しいし、手軽だし、工夫も楽しくて。何より外食やコンビニ弁当ばかりだと飽きるけど、飽きることがない。とかいいことが多いことでいつの間にか続いているのでしょうきっと。。

この本の中身は。。
九州大学農学部教員(?)の佐藤剛史さんが、食育などの講演会をするうちに、ご自身のお弁当の体験を話すと反応が良いことに気づき、お弁当に注目することから出発しています。
ある小学校で「弁当の日」というのをもうけて「子ども達が自分一人で自分の弁当を作って学校にもっていく」ことになります。その実態、作った子供や家族の感想文も綴られています。

また九大で学生達にも一品持ちより「弁当の日」を設けたことによって学生達がどのような行動をするか、その実態、感想文、、、、。

エコとか地球に優しくとかいう言葉はあまり好きではないのですが(なんだかそこんところでお金儲けが発生しているっぽいのが)地産地消や有機栽培、減農薬野菜、なんかには結構コロッといきます(実際味がよい)。

「思ったら言ってるばかりじゃなく行動しなさいよ」と言ってもらっているような本でした。
ちょっと映画「いのちの食べ方」を思い出しました。

いのちの食べかた [DVD]

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こちらの「いのちの食べ方」も…

いのちの食べかた (よりみちパン!セ)

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お弁当と言えば私のベスト本小林カツ代「お弁当の本」
写真もない、字ばっかりの本ですが。。(すでに絶版??)