フルカワヒデオスピークス!

エクス・ポ・ブックス1 フルカワヒデオスピークス! (エクス・ポ・ブックス 1)

エクス・ポ・ブックス1 フルカワヒデオスピークス! (エクス・ポ・ブックス 1)

「ベルカ、吠えないのか」とか「聖家族」などなど、気になっている作家さんであるが、どれも未読であった。一体どのような作品を書く人なのかあまりイメージを持てずにいたが、実際あえて毎回イメージを壊しつつ次々作品を発表している作家のようでもある。

この本は各ジャンルのアーティストとの対談集なのだが、その内容がハンパなく濃い。古川さんはご自身の生い立ちなど作家デビューまでについてはほとんど語らないということらしいが、それに関してもポリシーを感じる。
作品を読む前に予備知識をいれてしまったかなー。この対談の中でたくさん作品に関して語っておられるので。。

役者をやっていた時期があったそうで、戯曲、翻訳小説、詩、音楽のとてつもないスケールを持っててそこから楽々とやすやすと「小説」をアウトプットしてる
よう。。

年に何作発表するかということについてのミュージシャンとの話も興味深く、音楽で言えばアルバムを年にあまり多く出すといけないようなことが出版界でもやはりあるようで、それについて週刊誌に連載の漫画なら毎週当たり前に書くのに、、と少々納得いかないようでした。
それでも多作には違いなく、どんどん書いて新しい読者に読んでもらいたいと貪欲な古川さん、カッコイイなー。