読書会

1950年生まれの山田正紀さんと1964年生まれの恩田陸さんが編集部と司会進行者とともにテーマにそって語る。
ほとんど全て読んだことのない本でしたが^^おふたりの分析やツッコミが面白い。
もちろん私の読んでいない「ゲド戦記」についての章が読ませる!
これだけコンパクトに興味深く解説していただくと、この本のこのページを横に置いてひょっとしてゲド戦記を読破できるかもしれない、という壮大な錯覚にさえ陥りそうになる。

お二人の世代の隔たりによってこれほどに目の付け所が違う!というところが頼もしい。
作者のル・グィンが何歳の時に何巻を書いたか、その心理状態までを分析しつつ各巻の内容についてまで解説分析しているあたりはものすごく面白い。
「一巻目を書いてみたけど、説明不足だったから二巻めを!」と書いたんだろうとか、四巻目ではゲドがやたら皿を洗っているがこれはこれこれこういうコトの現れだとか。

山田さんは四巻目で泣いたというと恩田さんは「えっ泣いたんですか?」と驚くなど、おふたりの感動ポイントが全然違うところがまたよかった。

本を読んだ感想なんて、読む人それぞれ、同じ人でも読んだ時によって感じかたが違って当たり前なんだという常々思っていることにお墨付きをもらったかんじ。



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