獣の奏者3 (探求編) 

獣の奏者 (3)探求編

獣の奏者 (3)探求編

1.2で完結したと思われていた作品のまさかの続編。出るとわかれば早く読みたい!
8月にNHK週刊ブックレビューに上橋さんがゲスト出演されたので、読む前だったのでためらいつつ見たが、あらすじや結末に触れることなく(当然でしょうが)上橋さんのますますのファンになる。

(番組覚え書き)
文化人類学者としてのフィールドワークと作家としての活動がうまく融合しているとでもいうのか。
「ウソが嫌いだから、魔法とか主人公の特殊な能力で乗り越えるという解決法はいやだったと。だから「経験・観察・努力」で解決法を見つけるようにしたかった。
容赦ない展開でも子ども達(読者)はエリンと一緒に乗り越えてくれるだろうと。。。

司会進行の中江有里さんの「球体」表現に上橋さんも同じ考えだったようで、、球体とは。。
最初の2巻で完全な「球体」を成した作品だったので、続編は考えていなかったけど、アニメ化に当たって監修というしごとをするうちにご自身がもっとエリンのことについて知りたくなり、ムクムク続編ができてきたようです。編集さんには全く内容を知らせず、ただ一年半「うーん書けない、書けない」と言っていたそうで。。
プロットも何も作らず、いきなり一行目から書き始めるスタイルだそうで。

球体にどんな球体をくっつけても蛇足だけど、「最初の球体全体を覆うさらなる球体」が、まるで最初からあったようにできあがったそうです。
お人柄も素敵で、にこやかで温かい方中にも毅然とした方で、とても嬉しかったです。

現在私は4巻(完結編)に取りかかったところですが。ゆっくりじんわり読んでいこうと思います。