俳優のノート

俳優のノート

俳優のノート

映画「おくりびと」の話をしていて教えてもらったこの本。
俳優 山崎努氏が1998年1月新国立劇場開場記念に「リア王」を演じたときの『詳細な』記録。
打ち合わせが始まった1997年7月14日から公演の楽日1998年2月3日まで。。
休日に何をしていたのか、、まで。。

実際この芝居の話が持ち込まれたのは1995年10月だそうで、そこから換算すれば…2年以上。
その準備期間の間にお嬢さんが嫁がれ、稽古中にはお孫さんも生まれたそうです。そしてご自身は・・
「「リア王」は還暦にまたがった公演だった」とあり、公私ともに節目の期間であったようです。

公演中、奥様は毎日車で送迎とお弁当作り、それもメニューが豪華!すばらしい内助の功です。
私もお弁当作りがんばりますーーー

唯我独尊のリア王を演じていたから、、というだけでなく、癇癪持ちであると自認されているように、読んでいて「ここまで書いて、相手役がわかってしまうだろうけどいいのかな?」と心配してしまう場面も結構ありました。
それでもまあ「罪を憎んで人を憎まず」(とはニュアンスが違う気がするけど)基本的に相手の気配りや配慮をちゃんとわかっている人であり(その場ではわかっていないフリをするんだけど。え?フリじゃないか?)、感謝の心も忘れず(癇癪を起こしているときは自分でもセーブできないとはいえ!)
なかなか骨のある人だなあ(偉そうな私)。。と感じられます。

骨のある、といえば、この本も相当ガチガチと骨があるというか筋張って噛み下すのがしんどかったです。
でもなぜか、いつもは硬軟取り混ぜて平行読みをする私が、読みたいコミックを2冊も目の前にしながら全然そちらへいかなかったのが不思議でたまらない。(猫村さん4巻とうちの三姉妹10巻)
やっとそちらへ取りかかれるかな〜。

*娘さん結婚の時、「不憫でならなかった」と。本人は喜んで好きな人の所へいくとわかっているのに、なぜか「適齢期だから出ていかなければと思っているのでは」と思ってしまうと。こういう解釈を初めてきいたので新鮮だった。

 先日偶然NHKで松たか子が出ていたが、結婚の時の話になり松本幸四郎さんのインタビュー映像が流れ「我が娘が嫁に行くはずがない、と思っていた」というようなことを話していて、そのシンクロに驚き。
そして松たか子が「結婚して本当の親子になった気がする」という言葉に、そうかもしれないと思った。

長い上に話がそれました。。ぶっつけ書き。