白い巨塔

平成版(唐沢財前)を大体見て(大体って^^途中何話か見逃したままなんです)、新潮文庫版で小説も2巻まで読んだところで5巻に飛び結末の仕方を確認し、昭和の劇場版(田宮財前)を見る。なんという中途半端というかどっちつかずな私。
東教授がどっかでみたおじ(い)さんだなあと思っていたら「水戸黄門!」あんな好々爺な水戸黄門さまのはずが東教授を演じたとたんに意地悪じいさんにみえてくるから不思議。平成版の石坂浩二の東教授ではあそこまであからさまに財前助教授を目の敵にはしていなかったような。

5巻の作者あとがきを読むと、最初サンデー毎日で連載され財前側勝訴で集結したが、読者より「小説といえども、社会的反響を考えて、作者はもっと社会的責任をもった結末にすべきであった」との反響が寄せられ、1年半後に「続白い巨塔」(文庫版4.5巻)を執筆したとのこと。そのようないきさつがあったのですね。

映画版では劇場公開の時間に収まるようにそうとう端折って話も前後し、ナレーションで継ぎ接ぎする感じでした。ハリーポッターじゃないけど、愛読者が田宮『男前』財前を映像的に堪能するためのものというか、あらすじはすでにわかっている人が「ふむふむ」と再確認するものかなあ(それは私??)とか思ってしまいました。
これは、、ドラマ版も見ることになるのでしょうか。

白い巨塔 劇場版 [DVD]

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