金属バット殺人事件

金属バット殺人事件 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)

金属バット殺人事件 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)

友人から教えられ、無性に読みたくなり、別の本を置いて読みはじめたら止まらなくなった。。
昭和55年11月28日に起きたこの事件。
大学受験に失敗し2浪中の次男が就寝中の両親を金属バットで殴り殺したというこの事件。
読んでも読んでも、読めば読むほど、、なぜこのような事態になったのかという謎は深まるばかり。親族中のアイドルと言っていいほど可愛くて愛嬌のあったこの子がなぜ?
まさにその瞬間スイッチが入った、としか言いようがない。
2浪に至った経緯、とか様々書かれているけれど。この子の場合両親を死ぬほど憎く思ったというのではないのだ。。
「死んでしまえばいいのに」なんて思ってもいない。

当時の精神鑑定では、思春期特有の分裂病が治ったような名残があるようなないような、だとかスチューデントアパシー(無感動、【他人が興味を示す物に対しての】無神経、冷淡)とかいろいろ診断が下ったような下っていないような曖昧な感じだが。。現代なら学習障害とかそんなことになるのだろうか??

本文にちらっとあるように、この世にある日突然未知のウイルスが発生し無気力を起こす、とか、食品添加物の影響が突然現れた、とでもいわないと説明がつかないのか。。
(まとまらないのでここで止めます)