- 作者: 林真理子
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 単行本
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黒木瞳なりきってて怖い。
原作を読んでみたら。もうさすが林真理子氏。ドロドロです。
由美子(ドラマでは黒木瞳)の人を見下す心理やらがムズムズとイヤになるほどウマイ。覇気のない息子の翔、上昇志向で玉の輿路線の姉可奈(男性の値踏みの仕方とか、自分磨きの方向性)など、うんざりするほどリアリティーがある。
翔の恋人珠緒(たまお)やその家族の純粋さがオアシスのように感じられる。
人を見下したり、家柄、学歴で判断する由美子だが、誰でも程度の差はあれそうなのかも。自分の思い通りにならないことを常に人のせいにしているとどうなるか、という話のようにも思えるし。(以前読んだ本で、相手の嫌いな部分は全て自分に原因がある、というな話を読み、そうかもしれない、とものすごく納得したことがある)
由美子は読者の「鏡」かもしれない。。。
この人は自分のやっていることに全然悪気がないのがすごいな。
ドラマは原作と少々変えてあるところもあるようだが、続けて見るかどうかはわからない。