結婚しなくていいですか

香山リカさんの「しがみつかない生き方」の中で引用されていて気になり読んでみた。これの前編になるのか?「スーちゃん」の方も同時に。益田ミリさんのエッセイは時々目にしていたが…断然このコミックの方が好きだな。架空の人物というか、主人公スーさんを取り巻く人たち(友達、同僚、後輩、その家族など)をサラッと簡潔だけれど鋭く描いてリアルだと思う。スーさんだけでなく登場人物の目線でも描かれていたりするのが新鮮でバランスが取れている。

スーちゃんが出産間近の友人まいちゃんとランチして、気を使って赤ちゃんの話をして疲れたり自分の老後を考えたりしている。。。
が、次の話では、その友人まいちゃんの目線の話になっており、まいちゃんはまいちゃんで「おだやかで幸せな日々をこれで良かったと思いながら、無職の妊婦、という自分で選んだ人生をこれでよかったのだろうか。さよなら、あたし。もうすぐ別のあたしになる」とも考えている。「スーちゃんに気を使わせちゃったかな。でも会っておきたかったんだ、スーちゃんに。いまのあたしで」
と。。香山さんの著書の中でも出てきたけど、出産するかしないか、同時に二人の自分を生きることは不可能なのだな。

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日