赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

いやはや、荒唐無稽な大河小説!(?)鳥取県の旧家の祖母(万葉・まんよう)、母(毛毬・けまり)、娘(瞳子・とうこ)の三代にわたる話。
読書日記ですっかりファンになってしまった桜庭さんの小説初チャレンジ。おもしろー
映画になったらおもしろいだろうなー。みてみたい。

文章が少々荒削りなかんじなところがすごくお話に合っている。普段だだだーーっとしゃべっている途中に「あ、もちろんここはコレコレこういうわけなんだけどね」みたいに差し挟まれる注釈みたいであったり、毛毬さんが漫画家になってからの編集者とのやり取りや、漫画を書く描写なんかが業界用語とか業界の事情がポンポン入り込んでテンポを作り上げている感じ。

時代背景が実際のできごととどんどんリンクしているところがまた新鮮。