- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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桜庭さんと言えば直木賞作家、ということだけしか知らず、小説も読んだことがなくて、この読書日記を読み、すっかりファンになってしまった。
読書日記となっているとおり、桜庭さんが読んだ本のことを絡めながらその日のできごとをタラッタッターな感じに気楽に書き留めている。新刊書をざくざく買い込んで一気に読んだかと思えば、それだけではバランスがとれないらしく、古い本が読みたくなるそうである。
>人は古い本がなくては生きられない。新しいものだけでは息ができない。古い本と古い映画、そして相変わらずの自分、がいなくては保てない、頑固で不安定なものが心のどこかにあるような気がする。
。。。なんだそうです。すごく説得力あります。
またオンとオフの差がはっきりしているというか、作品に取りかかると本も読まずご飯も食べず、音楽に浸る、というふうで、その辺もふつうのこととして日記に書いてあるのがとてもいいなあ。。なんというか、作家さんといえどもニンゲンだ。されどやはり作家さんなんだ。でも私は私でここでこうやって生活していてよいのだわね。と思えて安心するというか。。
それから各出版社の担当編集者さんとのやり取りがものすごく楽しくて。「○○社の編集F嬢(薙刀二段)」ってなぜか毎回薙刀二段ってカッコ書きされていたりとか。桜庭節全開! となっている。
どうも日記を拝読している感じでは、作品は怖そう〜〜で、私には読めなさそうと思っていたのですが、「こわくないよ!」と背中を押してくれる人がありまずは「赤朽葉家の伝説」からいこうかと!