- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/09/12
- メディア: 文庫
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斎藤美奈子さんの解説に、本編を読んだ後で目を通したら、「それでいいのだ」と思わせてくれました。
まるで数年前の日本のようで(日本をぶっこわすとか言っていたK首相に似ていなくもない人物が出てきたり)、近未来の日本のようでもやもやするが、斎藤さんも書かれているように、この話の初出は2004年12月。解説文を引用しつつかくと、「郵政選挙で小泉自民党が歴史的大勝を収め(2005年9月)、戦後はじめて与党が衆議院の三分の二以上の議席(とはもちろん改憲を可能にする議席数)」を獲得する以前に書かれた物語なのである。
伊坂節、堪能いたしました。
洪水にも流されずに立ち尽くす一本の木になりたい、という言葉が辛いけど。