名嘉睦念

先日読んだ宮本亜門氏の対談本で興味を持った、版画家・名嘉睦稔(なか・ぼくねん)さんの本。
NHKようこそ先輩の企画で沖縄の伊是名小学生に版画の授業をしたものの記録。

先日の本では、スピリチュアルがテーマだけあって、大人の人生相談というか、居場所を求める大人向けに、心の持ち方や物の見方を変えることによって楽になれるよ、というアプローチだったと思うが。。特にひっかかったのが、先日も書き留めた「相手が悪いと思ったら、その芽は全て自分にある」とか「自分の中の善悪は本のページの表裏のようなモノ」のようなことば。

今回は小学生に素敵な授業をした記録で、その内容はもちろん素晴らしいのだけれど、睦稔さんが小学生に伝えたかった「大きくなったらなるべく早くこの伊是名を出て行きなさい。広い世界に出て行きなさい。世界の広さを知りなさい。そうすれば伊是名の大きさがわかるでしょう」というシンプルかつ深いメッセージ。

以前内田樹さんの同じようなメッセージを読んだことがあります。
若者よ。なるべく早く親から離れよ、とにかく離れよ。というような。
ご自身の経験からでた言葉であったので。親子によってまた同じ親を持つきょうだいであってもそれぞれあるかとおもうのですが。