仏果を得ず

仏果を得ず

仏果を得ず

よかった。あやうく泣きそうになる。なんでもない場面で。
一昨年?読んだ「あやつられ文楽鑑賞」がこのような小説に仕立てあがるなんてしをんさん天才。
「登場人物と実在する(実在した)大夫、三味線、人形のかたがたとは、まったく関係がないことを申し添えておく」と謝辞にありますがそらそうでしょう。。。ふふ。
こんな狭い世界でこんな濃い話が展開するのは、しをんさんの妄想力のおかげ?
あやつられ〜のあの場面がこのように、、と思い出すのも楽しく一粒で二度おいしいみたいでした。

文楽通い(狂い?)もここまでするか?というのめりこみ方だったからこそ仕上がった小説。あっぱれー