- 作者: 是枝裕和
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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原作が先にあって脚本を書いたのか、脚本(映画)の後で小説形式に書き直したのかどうなのでしょう。気になる
(一部、映画にあったちょっとした盛り上がりのシーンがありませんでしたが)。
読みながら、主人公は映画の阿部さんと何故か是枝監督が半々に浮かんでしまった。。。
改めて小説を読むと、奥さん(映画では夏川結衣)がよいひとすぎというか。
完全無欠のような扱いにみえました。。。。
おはなしは、失業中の主人公良多が妻と息子をつれて久しぶりの帰省をする、一泊二日のできごと。
(良多は初婚で妻は元夫と死別して子連れの再婚)
その中で実家の両親、姉一家との関係を描き、亡くなった兄の回想をしていく。
もと開業医で気難しい父親、母親は今も長男を亡くした事実を受け入れられないし、二男の結婚にも納得していないようだし、もっといえば長女の夫にまで不満が???
良多は良多で、今は気まずい仲になってしまった父を、尊敬し自分も医者になりたいときがあったのだ。それがどうしてこうなってしまったのか。可愛さ余って憎さ百倍(とも少し違おう)。
そんな気詰まりな帰省のなか、良多の妻はこれ以上ないほどの気配りで少々気まずい夫と義父母との間に立って奮闘したりするのだけど。
映画では描ききれなかったその後の両親のことが詳しくかかれていて
親孝行 したいときには 親はなし
という句が浮かぶ。そうはいっても。
よその家族の話、小説、と思ってもどこか他人ごとではないような気がします。
映画を見たときには帰りにサントラ盤を買ってしまいました。。
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