Pちゃんと32人の小学生

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日

本当に、これほどまでに実話だったとは。(文がヘンだが)
そして映画と甲乙つけられないすごい読み物だった。

映画はこどもたちが6年生の一年間だが、実際は4、5、6年生の三年間だった。という違いはあったが。
新任の男性教師が「豚を飼いたい」と提案し飼い始める。
そして毎年のクラス替えがありながらもめでたく担任学年をもちあがり、6年生が卒業するまで豚を飼う。

この本を先生が書き始めたのはこのこどもたちが成人式を迎えた後なのに、これほど克明な記録が残っているのはこどもたちが5年生の時から、TVのドキュメンタリー番組の取材を受けており、その映像が残っているためというのが非常に大きいとおもう。
この黒田先生(映画では星先生、星べえ)の文章がまたとても客観的で理路整然としていて、親としても時々ハッとさせられることが多かった。

「こどもの発言の大体は、大人が考えていることの中にある。」というような文があったが。。
それはつまりこどもは大人の意向をすばやく敏感に察知しており、その期待に沿ったことを述べる。というような内容で。参りました。

それでもやはり想像を越える発言が、やっぱり飛び出すのです。

子育てのバイブルにいかがですか?なんつって。