本を読むっておもしろい

本を読むっておもしろい―新人先生の奮戦日記

本を読むっておもしろい―新人先生の奮戦日記

ワクワクと読み進みました。
薦められなかったらきっと手に取ることもなかったであろう「タイトル」「表紙」です。
薦めてくださった人も確かそのようにおっしゃってましたが。
なんとかならないものでしょうかね。モッタイナイ。


スラムの貧しい黒人たちが大勢通う小学校で、5年生を受け持つ24歳の新人教師
「マダム・エズメイ」
我が子もマダム・エズメイに受け持ってもらいたい!と思いました。

子供の扱い方が天才的にウマイ。
子供の心に響く語りかけ。
一貫した姿勢。(言うことを聞かなければ「鬼ばば」になるから、子供達はキチンとすべき時にはちゃんとできる)

しかしキレイ事ばかりではなく、子供達の家庭環境が相当悪い場合も少なくなくて、荒れた行動を取る子供もいる。
マダム・エズメイは消耗し、あまり干渉しすぎないようにしていると書く。

毎日31人分の「一日」を共に生きている。しかもその一日がひとりひとり違う。
教育学の授業ではこう言われる。「教師は生徒にとってさまざまなものでなくてはならない。カウンセラー、母親、友人…」
「私は母親の役などできないし、したくてもできない。子ども達には本物の母親、そして本物の教師が必要なのだ」


また書店で働いていたこともあり、本当は学校の図書館司書になりたいとおもっている彼女が子ども達に読んで聞かせたり、紹介したりする本がホンモノだ。
本のあちこちに散りばめられたこれらの本のエッセンスを感じるのも楽しみです。
多分、本のタイトルはこういう内容に由来しているのだろうなあ。
悪かァないけど、モッタイナイ。