やがて哀しき外国語

やがて哀しき外国語

やがて哀しき外国語

「本」1992年8月号〜1993年11月号連載
ニュージャージー州プリンストンに筆者が住んでいるとき「本」に連載していたものをまとめたもの。
村上春樹という人のことを知らなくて、知りたいと思っていたのだが、なかなかとっつきにくかったのです(ファンの方にもすいません。)
小説もちょっと囓ってみたけど進まなかったことがあり。
しかし、このエッセイは。
「はじめに」という部分からすんなり頭に入ってきて、そこのところでもう声を出して大笑いして家族にブキミがられました。。
13ページ目なんだけど、あとで家族に音読してみたけど家族も自分も「それが何か?」みたいなことになってアレでしたが^^;
一章目の「梅干し弁当持ち込み禁止」というタイトルにも、意味がわかったとき「ウマイ!」と唸ったし。
二章目「大学村スノビズムの興亡」では大学村においての「コレクト」(正しきこと)「インコレクト」についてそれはもうわかりやすく淡々と書かれていてものすごく面白い。
ローカル新聞を購読し、週末だけNYタイムズを取るというのかかなりインコレクト。

取り上げ方、扱い方がものすごく読むものに対して親切で丁寧。
日常生活も丁寧に送っておられるのだろうなあ、とかいろいろ想像し、ファンが多いのもなるほどと(遅い)